1950年代ボーエ・モーエンセンのデザインによるC. M. Madsen for FDB Mobler製キャビネット「1503」。

簡素なデザインはどんな空間でもスッと溶け込み使う者に豊かさを与えてくれる。それは常に生活者に目を向け続けたモーエンセンのデザインに共通すること。生活環境のあらゆるものを計測し、使い勝手とデザインの両立を目指したモーエンセンの想いが詰まったこのキャビネット。50年代の発売当時脚タイプや台輪タイプ、上にシェルフを重ねたりと使う環境によって様々な組み合わせができるものでした。
本体はチーク材、脚部に明るいオーク材を用いることでしっかりとした主張を持ちながらも量感を軽減。サイズの割りに重たさを感じさせません。鍵を回し扉を開けると内部は棚板2枚、浅いトレイが3杯と深いトレイが1杯。全て可動式で左右の空間で自由にアレンジできます。一般的な棚板や引き出しとは異なり、全てスライドさせることができるので奥のものが取り出しやすいつくりとなっています。
ダイニングでお皿やグラス、カトラリーなどを収めたり、リビングで日用雑貨を収めてもよいでしょう。いずれも沢山のものを収納できるので空間をすっきりさせることができます。

木部はサンディング後オイル、WAXにて仕上げていますので、長い年月を経たチーク材・オーク材の魅力を最大限に引き出しております。扉の開閉調整済み。左扉内背板の配線ホールを塞ぐ修復を行いました。

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