1960年代ハンス・J・ウェグナーのデザインによるJohannes Hansen製アームチェア「JH 513 Highback」。

ヨハネス・ハンセン社から当時サイズ違いで発表されたアームチェア「JH 509」、「JH 513」、「JH 713」の3脚。コンパクトなサイズの「JH 509」。ゆったりしたサイズの「JH 513」。シートハイが低く座面傾斜のあるラウンジチェア「JH 713」。いずれもサイズが異なるだけでデザインは同じである。そして今回入荷したこのアームチェア。モデル名を「JH 513 Highback」としているが実は当時のカタログに登場しないモデルである。（本来のモデル名は不明）幅は3脚の中で最も広い「JH 713」と同じだがシートハイは「JH 513」と同じ45cm。そしてどのモデルにも属さないハイバック仕様。おそらく「JH 513」を元にカスタムオーダーで作られたものではないかと思われる。貫の裏にあるメーカータグにはヨハネス・ハンセンとあるがウェグナーの表記がないことからもその可能性は高い。いずれにしても市場に全く流通していないところを見ると大変希少な逸品であることは間違いないだろう。
アームフォルム、アームと後脚の滑らかなジョイント、ハンガー型の前後の貫、真っ直ぐ細く上へと伸びる後脚フレーム、そして包容力のあるシート。いずれもウェグナーの「JH 513」を見事に昇華させたヨハネス・ハンセンの技術力の高さを感じさせる一脚である。

木部はサンディング後オイル、WAXにて仕上げていますので、長い年月を経たオーク材の魅力を最大限に引き出しております。座面・背もたれのレザーはクリーニング後レザークリームにてメンテナンス済み。

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