1956年ボーエ・モーエンセンのデザインによるFredericia Stolefabrik製イージーチェア「2254」。

直線で構成されたアームと脚部。曲線で構成された背もたれと座面。この「2254」はそのバランスが絶妙に組み合わされ一つのデザインにまとめられたモーエンセンの代表作のひとつだ。その関係性は横から見た時に明確に認識できる。まるで四角いフレームの中にシートが浮遊しているかのような姿は他に類を見ないものである。左右の直線フレームを繋ぐ3本の貫は丸みがあり、全体のデザインが硬すぎないよう緩和させていることが伺える。特に気にも留めないよな箇所だが家具を置いた空間、そして使い手のことを考えたモーエンセンの優しさを感じることができるだろう。
シートは座面を持ち上げ前にスライドすることで2段階のリクライニングが可能。より安楽生の高い座姿勢をつくることができる。ヘッドレストはレザーベルトに設けられた穴により座る人の体格に合わせ3段階の高さ調整が可能。背、座、ヘッドレストにはDanish Art Weaving社の肌触りの優しいグレーとライトブラウンの2色を採用。落ち着いた色味で空間にスッと馴染むだろう。

木部はサンディング後オイル、WAXにて仕上げていますので、長い年月を経たオーク材の魅力を最大限に引き出しております。背、座、ヘッドレストはウレタン交換後Danish Art Weaving社のファブリックにて張り替えを行っております。座枠内のラバーテープをウェーヴィングテープに交換いたしました。

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