1960年グレーテ・ヤルクのデザインによるP. Jeppesen製アームチェア「PJ 4-2」。

繊細な脚に力強さを感じる背もたれが特徴のアームチェア。脚はアーム先端と付け根から下へ直線的にやや内側へ向け細くなっている。後脚は一本の木で出来ており、アームを上から差し込み木栓で固定している。アームから上と下で太さが異なるのはそのためである。アームはトップに丸みを持たせ裏面はフラットでヤルクの特徴が見られる。背もたれは後脚接合部分からトップにかけ太く厚みがありそして下へ向けて厚みが薄くなっている。後ろから見た時の背もたれの陰影は実に優美である。シート・背もたれ共に緩やかにカーブしており身体への当たりも優しく、広々したシート内空間で快適な座り心地を得ることができる。
木材は珍しいアッシュ材仕様。硬く粘り強いアッシュ材はオーク材に比べはっきりとした表情で、木肌はオーク材よりも目が細かく肌触りが滑らかで腕の触れ心地が良いのが特徴だ。半世紀もの経年で美しい飴色に育っているのでオーク材とやチーク材とも相性良くお使いいただけるだろう。

木部はサンディング後オイル、WAXにて仕上げていますので、長い年月を経たアッシュ材の魅力を最大限に引き出しております。背・座共にウレタン交換後ブラックレザーにて張り替えました。

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